ジュエリーと接着材
ジュエリーを作る過程で、あるいはリメイク、修理するとき接着剤を使うことがあります
ジュエリー教室でも利用します
宝石を固定する留め技法はキチッと確立されていますが、趣味として楽しむジュエリーであったり、ご依頼いただいたお客様了承のもとで石や金属パーツを接着材で留めることはあります
接着材については用途・特性により様々な種類がありますが、ジュエリー接着で注意することは
- 透明系であっても時間とともに黄変する→黄変しにくい接着材を選ぶ
- カッン当たる衝撃→弾性のあるものを選ぶ
- 指につけるものは汗、水仕事の影響→防水性に優れたもの
瞬間接着剤系は塗布面が白化するのと衝撃に弱い点で要注意です
おすすめは次の2つです
セメダイン ハイスーパークリアーは透明性に優れ、経年による黄変も少ない(メーカーの話)混合エポキシ系の高品質強力接着剤です
5分硬化型もあり、早く固まるので混ぜたら素早く接着します
弾性タイプではありません
弾性タイプで透明性に優れるのはスーパーXです。混合しなくてもいいので操作性がいいです
乾くと粘りつよく強力に接着します。カッンと当たっても取れません。粘性があり細い隙間への浸透接着には向きません
爪楊枝の先にチョコっと付け細かい接着作業が出来ます
メーカーの話だと、やはり紫外線による黄変はするようです
開封した後、長いこと使わないとキャップのところから固まりやすいので小容器を買いましょう
接着剤の中では新しいテクノロジー商品です
他にも混合アクリル系メタルロックやエンジニアリングプラスチック対応EP001N(混合色アイボリー)、紫外線硬化型などいろいろあります
接着剤は化学薬品であり、最近のジュエリーも様々表面(着色、コーティング)加工されているので化学変化で変色、変質する可能性を常に認識しておく必要があります。長い年月で劣化する恐れもあります。
貴金属、高価品には使うべきではありません。
ここではセメダイン社製を取り上げていますがコニシボンドにも同じような商品ラインナップがあります。
両社のものはほぼ同等の性能と考えていいようです。スーパーXはセメダインの方が使いやすいです
注意しないといけないのは100均などの正体のはっきりしないものは使わないことです。
セメダイン、コニシボンドなどちゃんとしたメーカーは接着力はもちろん、経年変化、劣化、変色(黄変)、容器形状、毒性など調べて売っています。
密閉された部屋で長時間息を詰めて作業します。毒性やシンナー性があったりしたらたまりません